交通事故被害者の慰謝料請求のための情報庫

トップページ > 共同不法行為と異時共同不法行為

加害車両が2台・連続して2回事故

例えば2台の車が事故を起こし、その事故の巻き添えとなってしまった場合や、
前回の事故で怪我をして、その怪我の治療中にまた事故に遭い、
同じ部位をさらに受傷して悪化させてしまった場合、
一体誰に治療費や慰謝料などを請求すれば良いのかわからなくなることがあります。

このような場合に被害者としてどのように行動すれば良いのでしょうか。

前者の巻き添えのケースを共同不法行為、後者の連続した事故のケースを異時共同不法行為と呼びます。
これらについて、それぞれ簡単に解説しておきます。


共同不法行為(一度の事故で加害車両が複数台)

加害車両が複数台の場合、過失割合に応じてそれぞれの加害者に対しての請求が可能です。

この時の加害者の責任は連帯責任です。場合によっては加害者のうちの一人が、
「もう一台の過失のほうが大きいから、もう一台のほうに請求してくれ」
などと言うことがありますが、このような主張は通りません。
共同不法行為は連帯責任ですから、被害者はいずれか一方に全額の請求をすることが可能です。
過失割合に応じて2人の加害者にそれぞれ過失分を計算して別々に請求
などという面倒なことをする必要はないのです。
被害者は複数の加害者から、回収しやすそうな相手を自由に選び、好きな相手に請求、
その後、加害者同士でお互いの過失分を調整し合えば良いのです。

次に自賠責についても触れておきます。

自賠責の怪我の補償は上限が120万までと規定されています。大きな怪我では上限を超えてしまうことがあります。
加害車両が複数台の場合は自賠責の枠も複数が使えますので、
例えば加害車両が2台であれば自賠責の枠は240万になります。
2倍もらえるわけではありませんから、損害額が80万であればもらえる額は80万ですが、
損害額が200万になった場合、加害車両が1台であれば120万しか受け取れませんが、
2台の場合は200万丸々受け取ることが出来ます。

後遺障害が残る場合、怪我の120万の上限とは別で枠が設定されていますが、
例えば後遺障害12級の場合で224万ですが、この枠はあくまで「上限枠」という意味合いのもので、
元々、損害額を上限枠に「制限」して支給しているものですから、
枠が2倍になれば受け取れる額も丸々2倍になることがあります。
12級であれば、2台の自賠責にそれぞれ請求し、それぞれから224万、
つまり合計448万を受け取ることになります。

このように自賠責について非常に優遇された扱いが受けられることから、
過失割合やケースによっては任意保険に請求する必要すらないことも考えられます。
無意味に任意保険の担当者とすったもんだを繰り返して精神的に消耗するよりも、
黙って自賠責からキッチリ給付を受ける方が賢いということも充分起こりえます。
判断についてはケースバイケースになりますので、加害車両が複数台の場合は要相談です。


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異時共同不法行為(前の事故の怪我が治らないうちに次の事故で同じ部位を受傷)

時期の異なる二つの事故で同じ部位を受傷したケースも共同不法行為となります。
ですが時期が異なる共同不法行為ですから名称も「異時」と付き、
通常の共同不法行為のような連帯責任は負いません。

よって、共同不法行為の時のように、どちらに請求しても良いということにはならず、
二回目の事故の時点で一回めの事故の加害者からの賠償は打ち切りとなり、
その後の賠償は二回目の事故の加害者が引き継ぐことになります。
ですから怪我の部分については単純に2倍の枠になるというわけではありません。

後遺障害部分については通常の共同不法行為と同様、両方の自賠責へ請求可能ですから、枠は2倍になります。


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